農を職へ
ここのところメディアでは、「派遣切り」が大問題になっています。
3月まで、働ける契約だったのに、突然今月いっぱいで解雇…なんて例も
少なくないみたいです。
突然食いぶちや住むところを奪われてしまうのは、怖い話です。
一方、農家では、農家の高齢化、後継者不足が深刻な問題となっています。
今、活躍してる農家さんは、60歳以上。
その農家さんたちが、農業を引退してしまったら、日本の農業は一体どうなるんだろう?
今、仕事を探している人たちが農業を始めたらいいのでは、
と単純に思いました。
…しかし、
農業の現状として、長年農業を営み、農業技術がある農家でさえ、
兼業じゃないとやっていけない農家が多くあります。
農が職の選択肢の中に、簡単にリストアップされるためには、
農業の労働環境が整う必要があると思います。
私が「農家になりたい!」と農家めぐりをした時、
農家の人たちは、「今、農家になるのは、過酷すぎるから止めた方がいい。」と止められました。
「だからみんな農家になりたがらないし、どんどん止めていくんだよ。」・・・と。
そんな状況の中で、農家を続けている人は、尊敬に値し、
さらに私の農業LOVEは、上がっていったわけですが。
その農家めぐりで「努力してよかもん(=いいもの)を作ったら、それを食べてくれる人に
きちんと伝える場や、努力した分、見返りのある公正な取引をしてくれる場を作ろう!」
という農家の奥さんの声から、『よかもん発見たい』は、生まれました。
農家さんが言った言葉の中で印象的なのは「そのかわり食費はかからないよ。」
農家を止めていく人は、学費が必要な子どもの進学などが理由で
サラリーマンに戻る人が多い、みたいなことを言ってました。
「食いもの」は確保できる仕事ではあるわけです。
失業の問題も、農家の後継者不足の問題も、同じ日本というフィールドで起こっているので、
これが繋がらないわけがないと思います。
もし、仕事を探していて、土に触れることが好きな人で、農業が大変でも乗り切れると思う人は、
ぜひ、「就農支援センター」に連絡してみるといいと思います。
近年、食の安全や日本の農業が見直されているので、
農業の労働環境もこれからだんだん良くなると思います(し、そうならないといけないと思う)。
全国新規就農相談センター
http://www.nca.or.jp/Be-farmer/index.php
私が、2~3年位前に、相談に行ったときは、
住み込み・食事つきで研修制度をやっているところもあるとおっしゃってました。